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学校から歯科健診結果の紙を持ち帰ったとき、「C」「CO」「要観察」などの記号を見ても、意味が分からず困る保護者の方は少なくありません。
「痛がっていないから急がなくてもよい」「乳歯だから、そのうち抜ける」と考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、学校の歯科健診は、すでに治療が必要な歯だけでなく、これから悪くなる可能性がある歯、歯ぐき、歯並び、かみ合わせなどの変化を早めに見つける機会です。
この記事では、健診記号の意味、受診の目安、放置した場合の問題を分かりやすく解説します。
大阪府守口市で学校歯科健診後の受診先をお探しの方は、守口駅徒歩3分の菱田歯科医院へご相談ください。
学校の歯科健診は、多くの子どもを限られた時間と設備の中で確認する検査です。
歯科医院のように、歯を十分に乾かしたり、レントゲンを撮影したり、歯と歯の間を細かく調べたりすることはできません。
そのため、学校健診の主な役割は、次のような子どもを見つけることです。
・むし歯の可能性がある
・むし歯になりかけている
・歯ぐきに腫れや出血がある
・歯並びやかみ合わせに注意が必要
・歯科医院で詳しく確認した方がよい
学校から紙をもらった時点では、病名や治療方法まで決まっているわけではありません。
歯科医院で詳しく診察し、治療が必要なのか、経過を見てよいのかを判断します。
学校歯科健診で使われる「C」は、むし歯が疑われる歯を示す記号です。
歯に穴が見える、歯の一部が崩れている、過去に治療した部分の周囲に新しいむし歯が疑われる場合などに記録されます。
ただし、学校健診だけでは、むし歯の深さや広がりまでは分かりません。
小さく見えるむし歯でも内部で広がっていることがあります。反対に、黒く見えても着色だけで、治療を必要としない場合もあります。
Cと書かれていた場合は、痛みがなくても歯科医院で確認しましょう。
むし歯は、できた直後から必ず痛むわけではありません。
歯の表面に限られている段階では、自覚症状がほとんどないこともあります。
子どもは違和感をうまく言葉にできず、無意識に反対側で食べている場合もあります。
次のような様子がないか確認しましょう。
・片側だけで食べている
・硬い食べ物を避ける
・歯磨きのときに嫌がる
・同じ場所に食べ物が詰まる
・冷たい物を口にすると止まる
・夜に歯の痛みを訴える
痛みがないことは、むし歯がないことを意味しません。
症状が強くなる前に受診することで、治療範囲を小さくできる可能性があります。
COは「シーオー」と読み、「要観察歯」を意味します。
はっきりとした穴は見えないものの、歯の表面に白い濁り、白い斑点、茶色い変化などがあり、むし歯の始まりが疑われる状態です。
奥歯の溝に黒色や茶色の変化が見られても、明らかな穴が確認できない場合はCOと判断されることがあります。
COは「むし歯ではないから何もしなくてよい」という意味ではありません。
歯磨き、食事、間食、フッ素の利用などを見直し、変化が進まないように管理する必要があります。
早い段階で対応できれば、歯を削らずに経過を見られる可能性があります。
COと書かれると、「歯を削られるのでは」と心配になる保護者の方もいます。
しかし、COだからといって必ず削るわけではありません。
歯科医院では、歯の表面、汚れの付き方、穴の有無、以前からの変化などを確認します。
必要に応じて、次のような対応を行います。
・歯磨きが難しい場所を確認する
・子どもに合った磨き方を練習する
・フッ素を利用して歯を守る
・間食の回数や内容を見直す
・一定期間後に変化を確認する
・奥歯の深い溝を保護する
・必要な場合はレントゲンで調べる
初期の変化は、家庭でのケアと歯科医院での管理によって、進行を抑えられる可能性があります。
健診結果に「要観察」と書かれていると、「今は治療しなくてもよい」と受け取ることがあります。
しかし、要観察とは、現在の状態を定期的に確認し、悪化を防ぐ必要があるという意味です。
学校歯科健診では、COのほか、歯ぐきのGO、歯並び、かみ合わせ、顎の関節などについても要観察となることがあります。
何もしないまま次の学校健診まで待つことが、適切な経過観察とは限りません。
歯科医院を受診し、家庭で注意することや、次に確認する時期を決めましょう。
GOは、歯ぐきに軽い腫れ、赤み、出血などがあり、歯磨き方法や生活習慣の改善が必要な状態を示します。
歯の周りに汚れが残ると、その刺激で歯ぐきが赤くなったり、歯磨きの際に出血したりします。
特に汚れが残りやすい場所は次のとおりです。
・生え始めた永久歯の周囲
・前歯が重なっている部分
・奥歯の内側
・矯正装置の周囲
・乳歯と永久歯が混在する部分
・歯と歯ぐきの境目
GOは、歯磨き方法を改善すると落ち着くことがあります。
ただし、腫れや出血が続く場合は、歯石や歯並びなど別の原因が関係している可能性があります。
歯ぐきから血が出ても歯磨きをやめないでください
出血があっても磨くのをやめず、歯と歯ぐきの境目をやさしく磨きましょう。出血や腫れが続く場合は受診してください。
学校歯科健診では、むし歯だけでなく、歯並びやかみ合わせも確認されます。
要観察と書かれていても、必ず矯正治療が必要になるわけではありません。
子どもの歯並びは、乳歯から永久歯へ生え替わる過程や、顎の成長によって変化します。
一方、次のような状態では詳しい確認が必要です。
・前歯が反対にかんでいる
・上下の前歯がかみ合わない
・前歯が大きく出ている
・歯の重なりが強い
・片側だけでかんでいる
・永久歯が生える場所が少ない
・顎を動かすと痛みや音がある
受診後すぐに治療せず、成長を見ながら確認する場合もあります。
「乳歯はいずれ抜けるから、むし歯があっても治療しなくてよい」と考えるのは注意が必要です。
乳歯には、食べ物をかむ、発音を助ける、永久歯が生える場所を保つなどの役割があります。
乳歯のむし歯を放置すると、次のような問題につながることがあります。
・痛くて食事が取りにくくなる
・片側だけでかむ癖が付く
・夜に痛んで眠れなくなる
・歯ぐきが腫れる
・予定より早く乳歯を失う
・永久歯が生える場所が狭くなる
・歯科治療への苦手意識が強くなる
生え替わりが近い乳歯では、治療せず経過を見る場合もあります。
ただし、その判断は歯の状態と生え替わり時期を確認して行います。
歯の表面は硬いため、初期のむし歯では急に崩れないこともあります。
しかし、内側に進むと、見た目より広い範囲にむし歯が広がっている場合があります。
さらに進むと、冷たい物や甘い物がしみたり、食事中に痛んだりします。
神経の近くまで達すると、何もしていないときにも強く痛むことがあります。
・小さい段階では治療範囲を抑えやすい
・進行すると削る量が増えやすい
・深くなると神経の治療が必要になることがある
・腫れや発熱を伴うことがある
・乳歯では根の周囲に炎症が広がることがある
Cと指摘されたら、痛みが出る前に確認しましょう。
子どものむし歯は、口の中だけの問題ではありません。
歯が痛いと、よくかめなくなったり、硬い食べ物を避けたりすることがあります。
夜間に痛みが出れば、十分に眠れず、翌日の学校生活に集中しにくくなる可能性もあります。
研究でも、子どものむし歯は、食事、睡眠、学校生活、生活の質に影響することが報告されています。
小さな子どもは、「冷たい物だけしみる」「かむと痛い」と正確に説明できるとは限りません。
機嫌が悪い、食事に時間がかかる、食べる量が減るといった変化として現れることもあります。
歯と歯の間や詰め物の下などは、学校健診で見つけにくい場合があります。異常なしでも定期受診は大切です。
検査環境が異なるため、学校でCでも治療不要となる場合や、歯科医院で新たなむし歯が見つかる場合があります。
健診結果の紙を受け取ったら、早めに歯科医院へ予約しましょう。
特に、次の症状がある場合は先延ばしにしないことが大切です。
・歯が痛い
・歯ぐきや顔が腫れている
・冷たい物や温かい物がしみる
・歯が欠けている
・食事中に痛がる
・夜眠れないほど痛む
・歯ぐきから膿のようなものが出る
・発熱を伴っている
症状がなくても、CやCOが記載されている場合は、数か月放置せずに受診してください。
結果用紙をなくしても受診できます。健診で指摘された内容と、提出書類が必要かを伝えてください。
学校から受診を勧められても、診察当日に必ず歯を削るわけではありません。
まずは口の中を確認し、必要に応じて検査を行います。
そのうえで、次のように対応が分かれます。
・むし歯ではなく着色のため経過を見る
・初期変化のため削らず管理する
・小さなむし歯を治療する
・深いむし歯を段階的に治療する
・生え替わり時期を考えて経過を見る
・歯磨きと食生活を改善する
・歯並びを成長に合わせて確認する
子どもの年齢や治療への慣れ具合によっては、最初は診察や練習だけにすることもあります。
COの進行を防ぐには、毎日の歯磨きが重要です。
ただし、長い時間磨くだけでなく、汚れが残りやすい場所に毛先を当てる必要があります。
・一番奥に生え始めた永久歯
・奥歯のかみ合わせの溝
・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの境目
・重なって生えている歯
・抜けかけの乳歯の周囲
小学生になっても、本人だけでは十分に磨けないことがあります。
少なくとも夜は、保護者が磨き残しを確認しましょう。
全部をやり直すのではなく、奥歯や指摘された場所を中心に短時間で仕上げる方法もあります。
フッ素入り歯磨き剤は、歯をむし歯から守る基本的な方法の一つです。
歯の表面を強くし、初期の変化が進みにくい環境を整える働きが期待できます。
大切なのは、年齢に合った濃度と量を守り、毎日続けることです。
・年齢に合った歯磨き剤を選ぶ
・決められた量を使用する
・就寝前の歯磨きを丁寧に行う
・歯磨き後のうがいは少量の水で行う
・使用量は歯科医院で確認する
・子どもの手が届かない場所に保管する
学校健診でCOがあった場合は、現在使っている歯磨き剤を受診時に伝えるとよいでしょう。
むし歯予防では、お菓子を完全に禁止する必要はありません。
注意したいのは、甘い物や飲み物を口にする回数と時間です。
少量でも、長い時間をかけて何度も口にすると、歯が回復する時間を取りにくくなります。
・おやつの時間を決める
・一回分を皿に出す
・甘い飲み物を水分補給代わりにしない
・スポーツ飲料を日常的に飲み続けない
・寝る前の飲食を避ける
・だらだら食べを減らす
・飲食後は水やお茶を利用する
無理なく続けられる方法を、家族で相談しましょう。
小学校低学年頃には、乳歯のさらに奥から6歳臼歯と呼ばれる永久歯が生えてきます。
この歯は、生えた直後には背が低く、歯ブラシの毛先が届きにくい状態です。
・乳歯の後ろに生えるため気付きにくい
・生えかけは歯ぐきが一部を覆っている
・ほかの歯より低く磨きにくい
・歯の溝に汚れが残りやすい
・生えた直後は歯の表面が弱い
歯ブラシを横から入れ、一本だけを狙って磨くと毛先が届きやすくなります。
必要に応じて、奥歯の溝を樹脂で保護する方法も検討します。
保護者だけで子どもの歯を判断するのは困難です
初期のむし歯や歯と歯の間の変化は家庭では判断しにくいため、歯科医院で確認しましょう。
学校健診の紙をきっかけに家族で生活習慣を見直しましょう
子どもを責めず、指摘された場所、歯磨き、おやつの時間を家族で確認しましょう。
菱田歯科医院では、学校健診の結果だけで治療を決めず、実際の歯と口の状態を詳しく確認します。
・学校健診の結果用紙を確認する
・痛みやしみる症状の有無を聞く
・指摘された歯を明るい照明で確認する
・すべての歯と歯ぐきの状態を確認する
・必要に応じてレントゲンを撮影する
・着色、CO、治療が必要なむし歯を見分ける
・歯磨きが難しい場所を一緒に確認する
・年齢に合った歯磨き方法を説明する
・食事や間食の取り方を確認する
・治療または経過観察の計画を説明する
子どもの年齢や不安の程度に配慮し、無理に治療を進めるのではなく、診療室や器具に慣れるところから始める場合もあります。
「歯が元気か見てもらおう」と伝え、怖がらせないことが大切です。必要に応じて診察や練習から始めます。
学校の歯科健診結果に書かれるCは、治療が必要なむし歯が疑われる歯です。
COは、はっきりした穴はないものの、むし歯の始まりが疑われ、注意深い管理が必要な歯です。
要観察は「何もしなくてよい」という意味ではなく、歯科医院で状態を確認し、家庭での対策や次回の確認時期を決める必要がある状態です。
・Cは痛みがなくても早めに受診する
・COは削らずに管理できる可能性がある
・GOは歯磨き方法を見直す
・乳歯のむし歯も放置しない
・学校健診と歯科医院では検査環境が異なる
・紙をなくした場合も受診できる
・受診しても必ず歯を削るわけではない
学校から持ち帰った一枚の紙を、子どもの歯を長く守るためのスタートにしましょう。
Q1.学校健診でCと書かれたら、必ずむし歯ですか?
必ずむし歯とは限りません。
学校健診は限られた環境で行われるため、奥歯の溝の着色などがCと判断されることがあります。
反対に、外から見えにくいむし歯が歯科医院で見つかる場合もあります。
歯科医院で詳しく確認し、治療が必要かどうかを判断します。
Q2.COなら歯科医院に行かなくてもよいですか?
COは、むし歯の始まりが疑われる要観察歯です。
必ず削る状態ではありませんが、放置するとCへ進む可能性があります。
歯科医院で穴の有無や磨き残し、食生活などを確認し、経過観察の方法を決めましょう。
Q3.Cがあっても痛くなければ待ってよいですか?
むし歯は、ある程度進むまで痛みが出ないことがあります。
痛みが出てからでは、治療範囲が大きくなる可能性があります。
Cと指摘された場合は、症状の有無にかかわらず早めに受診してください。
Q4.乳歯のむし歯も治療する必要がありますか?
生え替わりまでの期間、むし歯の深さ、痛みの有無などによって判断します。
治療が必要な場合もあれば、歯磨きやフッ素を利用しながら経過を見る場合もあります。
自己判断で放置せず、歯科医院で確認しましょう。
Q5.学校健診の紙をなくしてしまいました
紙がなくても受診できます。
予約時に、学校歯科健診でC、CO、歯ぐき、歯並びなどを指摘されたことを伝えてください。
学校への提出書類が必要な場合は、学校で再発行できるか確認しましょう。
Q6.歯科医院を受診すると、その日に歯を削りますか?
診察当日に必ず削るわけではありません。
まずは歯の状態を確認し、必要に応じて検査を行います。
初期の変化であれば、歯磨き、フッ素、食生活の改善などを行い、削らずに経過を見る場合があります。
Q7.学校で異常なしなら定期健診は不要ですか?
学校健診で異常なしでも、歯と歯の間の小さなむし歯などは見つけにくい場合があります。
歯の生え替わりや歯磨きの状態も変化するため、かかりつけ歯科医院で定期的に確認することをおすすめします。
Q8.学校への提出期限を過ぎても受診できますか?
提出期限を過ぎても歯科医院を受診できます。
期限を過ぎたことを理由に、そのまま放置しないことが大切です。
学校への提出が必要な場合は、受付時に書類をお渡しください。
このコラムに関わる歯科医師
歯科医師 菱田 茂規
患者さまのお話を丁寧に伺い、お口の状態やご希望に合わせて、できるだけ分かりやすくご説明することを大切にしています。虫歯・歯周病の治療だけでなく、治療後のお口の健康を長く保つための予防についても一緒に考えてまいります。気になる症状やお口のお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
<経歴・所属>
・朝日大学 卒業
・大阪大学 第一口腔外科卒業
・日本口腔外科学会
・守口市歯科医師会
・学校歯科医
菱田歯科医院
大阪府守口市・守口駅徒歩3分
学校歯科健診でC、CO、要観察、歯ぐき、歯並びなどを指摘された場合は、結果用紙をご持参のうえご相談ください。
菱田歯科医院では、子どもの年齢や不安な気持ちに配慮し、現在の状態と必要な対応を分かりやすくご説明します。
治療が必要な歯だけでなく、これからむし歯になる可能性がある歯や、歯磨きが難しい場所も確認し、子どもの歯を長く守るための予防をサポートします。
菱田歯科医院|大阪府守口駅徒歩3分にある信頼と技術の歯科医院
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