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「虫歯は削って詰めるだけ」と思われがちですが、近年は“できるだけ歯を残す”考え方が世界的に主流です。削る量を減らし、痛みや神経のトラブルを起こしにくくし、再発も防ぐ――そのために、検査・説明・予防・治療・メンテナンスを一つの流れとして行います。
このコラムでは、専門用語をできるだけ避けながら、虫歯治療の「実際の手順」を順番に解説します。守口市で歯医者を探している方が、受診前に不安を減らせる内容を目指しました。
虫歯治療は、いきなり削るところから始まりません。大切なのは、今の歯の状態を正しく知ることです。
・問診:しみる、痛い、噛むと違和感がある、いつからか、過去の治療歴などを確認
・見た目の確認:歯の表面の変化、穴の有無、歯ぐきの状態をチェック
・レントゲン:歯と歯の間、見えにくい奥、詰め物の下などを確認
・必要に応じて追加検査:噛み合わせ、歯の神経の反応、ヒビの疑いなど
見た目だけでは軽そうでも、歯と歯の間で進んでいることがあります。逆に、黒く見えてもすぐ削らなくてよいケースもあります。「どこまで進んでいるか」を確認してから、治療方針を決めます。
虫歯は治療で穴をふさいでも、原因がそのままだと別の場所で再発しやすいのが特徴です。そこで、治療と同時に「何を変えると再発しにくいか」を一緒に整理します。
原因としてよくあるのは次のようなものです。
・甘い飲み物や間食の回数が多い
・歯みがきの当て方にクセがあり、磨き残しが出る
・口が乾きやすい(薬・加齢・口呼吸など)
・詰め物の段差に汚れがたまりやすい
・過去に虫歯が多い/家族に虫歯が多い
虫歯には段階があります。ごく初期は、穴があいていない状態で、生活習慣やフッ素などで進行を抑えられることがあります。
削らずに経過を見ることが多い例:
・小さな白い濁り程度で、穴がない
・歯ぐき近くに浅い変化があるが、痛みもなく清掃で改善できそう
・磨き方やフッ素で進行停止が期待できる
治療を勧めることが多い例:
・すでに穴がある、食べ物が詰まる
・詰め物が欠けて段差ができ、汚れがたまる
・レントゲンで中の広がりが大きい
・痛みやしみが続く
「削る・削らない」は、状態と再発リスクの両方で判断します。
ここからは、治療の流れを具体的に説明します。
(1)痛みを減らす工夫
必要に応じて、表面の麻酔→注射の麻酔を行います。刺激を減らす順番を取ります。
(2)唾液を入れない工夫
治療中に唾液が入ると、詰め物が外れやすくなったり、細菌が入りやすくなったりします。そこで、治療部位を乾いた状態に保ちます。
(3)虫歯の部分を取り除く
近年は“全部を徹底的に取り切る”よりも、“残してよい部分は残す”という考え方が広がっています。特に深い虫歯では、歯の神経を守るために、周りはしっかり取り除きつつ、神経の近くはあえて取り残す方法(選んで取り除く方法)が検討されます。
(4)形を整え、詰め物を入れる
取り除いた部分の形を整え、歯の色に近い材料や金属など、状況に合う詰め物を入れます。大事なのは「見た目」だけでなく、段差が少なく、汚れがたまりにくい形にすることです。
(5)噛み合わせの調整
高すぎると、噛むたびに負担がかかり、痛みや欠けの原因になります。噛み合わせを確認し、微調整します。
(6)仕上げ・今後の説明
治療後は、一時的にしみることがあります。いつまで続くと要注意か、次回の予定、家庭での注意点をお伝えします。
深い虫歯ほど、治療の目的は「穴を埋める」よりも「神経を守って歯を長持ちさせる」ことになります。代表的な流れは次の通りです(症状や診断により変わります)。
・深さを見極める:レントゲンや症状から神経にどれくらい近いかを予測します。
・周りはしっかり、神経近くは慎重に:縁の部分は外れにくい環境を作り、神経付近は無理に取り切らず慎重に扱います。
・保護材で守り、しっかり封をする:細菌の入り口を閉じ、歯を守る条件を整えます。
・必要なら段階的に進める:仮の詰め物で様子を見て、後日に最終の詰め物にすることがあります。
ズキズキ痛む、何もしなくても痛い、夜に痛む、熱いもので強く痛む――こうした症状が強い場合、神経の炎症が進んでいる可能性があり、神経の治療(根の治療)が必要になることがあります。治療のイメージは次の通りです。
・虫歯部分と根の中を清掃:感染した部分を取り除き、根の中を清掃します。
・消毒し、仮のフタ:1回で終わらないことも多く、症状や状態により数回かけて進めます。
・根の先まで詰め、土台を作る:根の中のすき間を埋め、上の詰め物や被せ物が安定するようにします。
・被せ物で補強:神経を取った歯は割れやすくなるため、被せ物で守ることが多いです
虫歯治療は、詰め物を入れた瞬間がゴールではありません。再発を防いで、治療した歯を長持ちさせることが本当の目的です。
・歯みがきの“当て方”を整える(道具選びも含む)
・フッ素を生活に取り入れる(歯みがき粉の選び方、必要なら塗布)
・間食回数を調整する(ゼロにするより「回数と時間」を整える)
・定期的なチェックで、初期の変化を見逃さない
・詰め物の段差や欠けを早めに修理する
「治療したのにまた虫歯になった」という方の多くは、詰め物の境目から再発しています。境目はとても小さく、痛みが出る前に見つけるには定期チェックが有効です。
守口市で虫歯治療を受けるとき、患者さんが不安に感じやすいのは「痛み」「どこまで削るのか」「何回通うのか」「また虫歯にならないか」だと思います。
菱田歯科医院では、現状を分かりやすく説明し、治療の選択肢を提示すること、できるだけ歯を残す方向で計画し必要以上に削らないこと、治療後の再発予防までを含めてサポートすることを大切にしています。
症状や本数、詰め物の種類で変わりますが、イメージしやすいように例を示します。
・初期〜小さめ:検査→その日に治療(1回)/または経過観察
・中くらい:検査→治療(1〜2回)→噛み合わせ調整・確認(必要なら)
・深い:検査→神経を守る処置(1回)→経過確認→最終の詰め物(追加1回)
・神経の治療:根の清掃・消毒(2〜4回程度のことが多い)→被せ物の準備→装着
守口市・守口駅周辺で通いやすいスケジュールを一緒に考えます。
虫歯を取った後は、歯の欠けた部分を補います。選び方は大きく3つの視点です。
(1)汚れがたまりにくい形にできるか
材料よりも、段差が少なく、境目がきれいに合っていることが再発予防に重要です。
(2)噛む力に耐えられるか
奥歯で噛む力が強い方、歯ぎしりがある方は、欠けにくい設計が必要です。
(3)見た目が気になる場所か
前歯や笑った時に見える場所では、歯の色に近い材料を選ぶ方が多いです。
保険でできる範囲、自由診療での選択肢の違いも含め、メリット・デメリットをわかりやすく説明した上で一緒に決めるのが安心です。
次のようなときは、我慢せずに連絡してください(早めの対応で軽く済むことがあります)。
・麻酔が切れた後、強い痛みが続く/日に日に悪化する
・噛むと鋭く痛い
・頬や歯ぐきが腫れてきた
・詰め物が取れた、欠けた、しみが急に強くなった
一方で、治療直後の軽いしみは数日で落ち着くこともあります。判断に迷うときこそ、守口駅・守口市駅近くの歯医者として気軽に相談できる場所でありたいと考えています。
深い虫歯では、取り切ろうとして神経が出てしまうと、その後の治療が大きくなりやすいのが現実です。そのため、神経に近い部分の取り残しを許容し、封鎖して歯を残す方針が国際的に提案されています。
もちろん、痛みの程度や診断によっては神経の治療が必要になることもありますが、まずは歯を残せる可能性を丁寧に評価することが大切です。
まとめ:虫歯治療は「検査→原因整理→最小限の治療→再発予防」の流れ
虫歯治療の手順を一言でまとめると、①どれくらい進んでいるかを正しく調べる、②生活やお口の環境を見直して再発リスクを下げる、③必要最小限の範囲で治療し歯を守る、④定期的なチェックで再発を防ぐ、です。
痛みがあるときほど不安になりますが、手順を知っておくと落ち着いて受診しやすくなります。守口市で虫歯治療について相談したい方は、早めの受診がおすすめです。
虫歯治療で不安が大きいのは「痛いのでは」「どれくらい時間がかかるのか」「費用はどのくらいか」です。痛みは、麻酔の工夫に加えて、炎症が強い時ほど効きにくい傾向があるため、症状が軽いうちの受診が結果的に楽になることが多いです。
時間は、虫歯の大きさだけでなく、詰め物の種類や治療部位(奥歯か前歯か)、唾液の入りやすさ、過去の詰め物の状態でも変わります。初回は検査と説明に時間をかけ、2回目以降に治療を進めるケースもあります。
費用については、保険の範囲でできる治療と、見た目や材料の選択肢を広げた自由診療があります。どちらが良い・悪いではなく、再発しやすさ、噛む力、見た目の希望、通院回数、予算を整理して選ぶことが大切です。
治療した歯を長持ちさせるには、毎日の習慣がいちばん効きます。難しいことを完璧にするより、「続けやすい形」で整えるのがコツです。
(1)歯みがきは“時間”より“当て方”
同じ3分でも、当てる場所がずれていると磨けません。歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝、歯と歯の間の3か所を意識すると、効率が上がります。
(2)間食は“回数”と“だらだら”を見直す
甘いものをやめるより、食べる回数を減らし、だらだら食べを避ける方が取り組みやすいことがあります。飲み物も、砂糖入りの飲料をちびちび飲む習慣は虫歯が進みやすくなります。
(3)フッ素入り歯みがき粉を“少量で頻回”に
歯みがき粉の量は年齢で目安がありますが、大人は歯ブラシ全体にのせる程度が一般的です。磨いた後に強くうがいしすぎると有効成分が流れやすいので、うがいは少量の水で1回程度にすると続けやすいです。
小さなお子さんは、痛みへの不安が強く、口を開け続けるのも大変です。そのため、短い時間で終える工夫や、段階的に慣れる配慮が重要になります。
妊娠中は、つわりで歯みがきが難しかったり、食生活が変わったりして虫歯リスクが上がることがあります。体調が安定しやすい時期に、痛みが出る前の相談が安心です。
また、糖尿病などの持病がある方、血をさらさらにする薬を飲んでいる方、骨の薬を使用中の方は、治療計画や注意点が変わる場合があります。初診時にお薬手帳や内科での治療状況を共有してください。
Q1. 虫歯は必ず削らないといけませんか?
Q2. 「少し虫歯を残す治療」って本当に大丈夫?
Q3. 痛みがない虫歯でも治療が必要ですか?
Q4. 治療後にしみるのは失敗ですか?
Q5. 何回くらい通えば終わりますか?
Q6. 詰め物と被せ物、どっちになりますか?
Q7. 虫歯の再発を防ぐ一番のポイントは?
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