blog コラム
新型コロナの流行以降、「口が乾く」「口臭が気になる」「歯ぐきが腫れた」「歯みがきが雑になった気がする」「食いしばりであごが痛い」など、お口の悩みが増えたと感じる方が少なくありません。感染そのものによる口の症状(口の乾き、味の変化、口内炎など)が報告されていることに加え、生活の変化(在宅時間の増加、ストレス、マスク生活、受診控え)も重なり、歯周病の悪化につながりやすい環境ができました。
ここでは、コロナ禍で増えやすかった口腔トラブルを整理し、それがなぜ歯周病と関係するのか、今日からできる対策をわかりやすく解説します。
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまる汚れが原因で、歯ぐきが赤くなったり出血したりするところから始まります。進むと、歯を支える骨が少しずつ減り、歯がグラついたり、口臭が強くなったりします。痛みが少ないまま進むことが多いので、「忙しくて放置していたら悪化していた」というケースが起こりやすい病気です。
1) 口の乾き(ドライマウス)・口臭
マスク生活で会話が減り、水分をとる回数が減った、口呼吸が増えた、緊張やストレスで唾液が出にくい、などが重なると「口が乾く」「口臭が気になる」と感じやすくなります。一方で、客観的な測定では大きな変化が見られなかった研究もあり、感じ方や生活習慣の影響が大きいと考えられます。
2) 食いしばり・歯ぎしり、あごの痛み
先行きの不安、仕事や家事の負担、睡眠の乱れなどで、無意識の食いしばりや歯ぎしりが増えたという報告があります。あごの関節や筋肉が疲れて、口が開けにくい・こめかみが痛い・朝起きると歯がだるい、といった症状につながります。
3) 歯みがきの質の低下・間食の増加
在宅で生活リズムが崩れ、食事回数や間食が増えたり、だらだら食べが増えたりすると、歯と歯ぐきに汚れが残りやすくなります。また、受診控えで定期クリーニングが延びた方も多く、歯周病が進みやすい条件が重なりました。
4) 受診控えによる「小さなサイン」の見逃し
歯ぐきの出血や軽い腫れは「少し様子をみよう」となりがちですが、歯周病は放置するほど治療に時間がかかります。痛みが出てから受診すると、すでに進んでいることもあります。
つながり①:唾液が減ると、汚れが落ちにくくなる
唾液には、口の中を洗い流す作用があります。口が乾くと、汚れが粘つき、歯と歯ぐきの境目にたまりやすくなります。その結果、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなり、歯周病が進みやすくなります。
つながり②:食いしばりは「歯ぐきへの負担」を増やす
強い食いしばりが続くと、歯や歯ぐきにかかる力が増えます。これ自体が汚れの原因になるわけではありませんが、炎症がある状態(歯周病がある状態)だと、負担が重なって悪化しやすくなります。
つながり③:ストレスと生活習慣の乱れが、ケアを難しくする
ストレスが続くと、睡眠が浅くなる、甘い物や間食が増える、歯みがきが短くなる、などの変化が起こりやすくなります。結果として、歯周病の引き金になる「汚れが残る時間」が増えてしまいます。
1) 「乾き対策」は、まず水分と鼻呼吸
・こまめに水分をとる(少量を回数多く)
・可能な範囲で鼻呼吸を意識する
・口の中が乾きやすい人は、無糖のガムで唾液を出す練習も有効です
※「マスクのせいで必ず歯周病になる」というより、乾き・水分不足・生活リズムの変化が重なると悪化しやすい、という捉え方が現実的です。
2) 歯みがきは「時間」より「当て方」
・歯と歯ぐきの境目に毛先を当てて、小さく動かす
・出血があっても、やさしく続ける(強くこすると逆効果)
・歯ブラシだけでは届きにくいので、糸ようじ(フロス)や歯間ブラシを併用
3) 食いしばり対策:日中の「歯を離す」習慣
・仕事中・スマホ中に上下の歯が触れていないかチェック
・触れていたら、軽く唇を閉じて歯を離す
・朝、歯のだるさやあごの疲れがある人は、歯科で相談を(必要に応じてマウスピースなど)
4) 受診のタイミング:こんなサインは早めにチェック
・歯みがきで血が出る
・歯ぐきが腫れる/ムズムズする
・口臭が強くなった気がする
・歯が長く見える(歯ぐきが下がった)
・歯が浮く感じ、かみにくい
※以下は一般的に多い傾向の整理です(個人差があります)。
・マスクを外した瞬間の口臭が心配
口の乾き、会話の減少、水分不足、歯周病の初期サイン(出血)などが重なると起こりやすいです。まずは乾き対策+歯と歯ぐきの境目のケアが大切です。
・在宅勤務で間食が増え、夕方に歯がネバつく
だらだら食べが増えると、汚れが付いたままの時間が長くなります。食べたら口をゆすぐ、可能なら歯みがき、が難しければ「食べる回数そのもの」を整えることが効果的です。
・夜中に目が覚める/眠りが浅い→朝あごが疲れる
ストレスや睡眠の乱れは、歯ぎしり・食いしばりの増加と関連が報告されています。セルフケアだけで改善しない場合、歯科での相談が近道です。
・定期検診が数年空いてしまい、久しぶりに歯ぐきが腫れた
歯周病は「悪くなるまで自覚が少ない」ため、間が空くほど進行を見逃しやすくなります。再開の第一歩は、現状を把握することです。
1.口が乾くと、次のような連鎖が起こりやすくなります。
2.汚れが落ちにくい(唾液の洗い流しが弱い)
3.口の中がネバつく(細菌が増えやすい環境になる)
4.歯ぐきが腫れやすい・出血しやすい
5.口臭が気になり、強いミントでごまかす(根本の汚れが残る)
6.さらに乾きやすくなる(口呼吸・水分不足が続く)
大切なのは、「口臭=口の中の問題」だけでなく、「歯ぐきの炎症のサイン」であることも多い、という点です。乾きが続く方は、セルフケアに加えて一度チェックを受けると安心です。
次の項目に当てはまるものが多いほど、歯周病が進みやすい可能性があります。
・朝起きたとき、口が乾く
・歯みがきで血が出る
・歯ぐきがむずがゆい、腫れやすい
・口臭が気になる(特に起床時)
・歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
・歯がしみるより「浮く感じ」がある
・仕事中に食いしばっている自覚がある
・定期的なクリーニングが半年以上あいている
当てはまる方は、セルフケアの見直しとあわせて、早めに歯科での確認がおすすめです。
ステップ1:夜だけは「丁寧」にする
忙しい方は、朝昼は完璧を目指さず、夜の1回を丁寧にするのが現実的です。寝ている間は唾液が減り、細菌が増えやすいからです。
ステップ2:境目を狙う(ここが歯周病の入口)
歯周病は「歯と歯ぐきの境目」から始まります。毛先を境目に当てて、力を入れずに小さく動かすのがコツです。ゴシゴシ横にこすると、汚れが残るうえに歯ぐきを傷めやすくなります。
ステップ3:歯ブラシ+1アイテムを足す
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れが残りやすいです。
・歯と歯の間が狭い:糸ようじ(フロス)
・隙間がある:歯間ブラシ
どちらが合うかはお口の状態で変わるので、歯科で「あなた用」を決めるのが最短です。
・誤解:マスク自体が歯周病を直接つくる
→ マスクが直接歯周病を起こすというより、口呼吸・水分不足・会話減少・ストレスなどが重なると、乾きや汚れが増えて悪化しやすい、という理解が適切です。研究でも結論は一様ではありません。
・誤解:口臭はガムやタブレットで解決する
→ 一時的には軽くなっても、原因が歯ぐきの炎症や汚れなら根本解決になりません。まずは汚れの除去が優先です。
「何をされるかわからなくて不安」という方のために、一般的な流れを紹介します。
1.お口の状態の確認:歯ぐきの腫れ、出血、汚れのつき方を見ます
2.必要に応じた検査:歯ぐきの状態を数値で確認し、どこが弱いかを把握します
3.クリーニング:歯ぐきの周りの汚れや固まった汚れを除去します
4.セルフケア提案:歯ブラシの当て方、補助道具、生活習慣を具体的に調整します
5.再評価:改善度を確認し、必要なら追加ケアへ
「一度で全部治す」よりも、「原因を減らして安定させる」ことが歯周病では重要です。
歯周病は一度の治療で終わらず、状態に合わせて通院やメンテナンスが必要になることが多いです。そのため、守口市で歯科医院を選ぶときは、次の点が現実的です。
・駅から通いやすい(守口駅・守口市駅など)
・説明がわかりやすい(専門用語ばかりでない)
・予防やクリーニングの体制がある
・仕事帰りに通える時間帯がある
菱田(ひしだ)歯科医院は、守口駅徒歩3分・守口市駅徒歩5分の立地で通いやすく、歯周病の早期発見と予防ケアに力を入れています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
コロナ禍で増えやすかった、口の乾き・食いしばり・生活リズムの乱れ・受診控えは、どれも歯周病を進めやすい条件と重なります。逆にいえば、乾き対策、丁寧な歯みがき、食いしばりケア、定期チェックの4つを押さえることで、今からでも十分にリカバリーが可能です。気になるサインがある方は早めにご相談ください。
Q1. マスクをしていると口臭が強くなった気がします。歯周病でしょうか?
A.口臭は「口の乾き」だけでも強く感じますし、歯周病の初期サイン(出血・腫れ)が隠れていることもあります。まずは水分・鼻呼吸・夜の丁寧な歯みがきを試し、それでも気になる場合は歯ぐきのチェックをおすすめします。
Q2. 歯みがきで血が出ます。しばらく休んだ方がいいですか?
A.強くこすっている場合は当て方を変える必要がありますが、基本的には「やさしく続ける」ことが大切です。出血が続く・腫れが引かない場合は、歯石などセルフケアでは取れない原因がある可能性があります。
Q3. 食いしばりが増えました。歯周病も悪化しますか?
A.食いしばり自体が汚れを作るわけではありませんが、歯ぐきに炎症がある状態だと負担が重なり悪化しやすくなります。日中の「歯を離す」習慣が第一歩で、朝のだるさやあごの痛みが続くなら歯科で相談してください。
Q4. 定期検診が数年空きました。今からでも間に合いますか?
A.間に合います。大切なのは「今の状態を把握して、悪化の原因を減らす」ことです。歯周病は早めほど短期間で落ち着きやすいので、再開のタイミングは早いほど有利です。
Q5. 口が乾きやすいのですが、どうしたらいいですか?
A.こまめな水分、鼻呼吸の意識、無糖ガムなどが役立ちます。薬の影響や体質が関係することもあるため、乾きが強い・虫歯や歯ぐきの不調が増えた場合は歯科で相談すると安心です。
Q6. コロナにかかった後、口内炎や味の違和感がありました。歯周病と関係しますか?
A.感染に伴う一時的な口の症状は報告されていますが、歯周病の直接原因とは限りません。ただ、体調不良で歯みがきが減ったり、口が乾いたりすると歯ぐきは荒れやすくなります。回復後に一度チェックすると安心です。
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